こんにちは。うどん整備士です。
2021年8月、今年も暑いですね。
こう暑いと連日エアコン修理の車が入庫してきます。
今回はエアコンが突然効かなくなったC25ランディー(セレナ)の修理について解説します。
お客様来店理由
走行中エアコンが突然効かなくなったというC25ランディー(セレナ)にお乗りのお客様が来店されました。
お話を詳しく伺って見ると次のことがわかりました。
以上の情報から点検して行きたいと思います。
点検内容
まず、エンジンを掛けエアコンをオンにしてみます。
するとコンデンサーファンは回り、しかしコンプレッサーは回らないという状態になりました。
どうやらマグネットクラッチ系統の故障のようです。
そこでマグネットクラッチまでの電圧とマグネットクラッチの抵抗値を測定してみることに…。

狭い場所なので測定しながら写真が取れませんでした💦
マグネットクラッチまで13Vの電圧が来てます。
そしてマグネットクラッチの抵抗値は∞で断線しています。
と言うことで修理箇所が特定されました。
ここでマグネットクラッチがショートしているとエアコンのヒューズが飛びます。
なお電気が来てなかった場合はエアコンリレーなど点検しなければならないのですが、
エアコンリレーはIPDMと言うコンピューターとヒューズボックスが一体になったユニットに内蔵
されていて、エアコンリレーが故障した場合高額修理になります💦
修理内容
マグネットクラッチ断線と言うことでマグネットクラッチ単体交換でも良いのですが、
走行距離が20万キロ近くになる車両でしたので、お客様にはリビルトコンプレッサーを使うことを提案いたしました。
交換手順
コンプレッサー交換は簡単なのでサクサク行きます。
アンダーカバーとサイドカバーを外します。
エアコンガスを回収します。

上からの見えずらいですが低圧ホースと高圧ホースをコンプレッサーから分離します。


テンショナーを緩めベルトを取り外しておきます。


後はコンプレッサー取付ボルトを外すだけでコンプレッサーは取り出せます。
外したコンプレッサーのマグネットクラッチの抵抗値↓絶縁ですね。

リビルトコンプレッサーの抵抗値↓1Ωです。

コンプレッサーを取り付けエアコンガスを入れて修理完了です。
エアコンは快調に効くようになりました。
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