【オーバーヒート寸前⁉】YV37スカイライン ウォーターポンプ&サーモスタット交換!

YV37スカイライン ウォーターポンプ&サーモスタット交換! ニッサン
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こんにちは。

うどん整備士です。

今回はYV37スカイラインのサーモスタットとウォーターポンプ故障について解説します。

YV37スカイラインはスカイラインなのに直列4気筒ダウンサイジングターボ!

しかもダイムラー製の「274型」と言う、メルセデス・ベンツCクラスやEクラスで250とされるグレードに搭載されているエンジンを使用しています。

レア車ですね~

普段触ることない車種なので楽しみです。

しかし、この時レア車ゆえに苦悩することになるとは、思いもしませんでした。

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お客様来店理由

メーターの水温計がいきなり上昇し出したので

オーバーヒートしたかも…

稔のためロードサービスを呼びました。

エンジンにダメになる前にロードサービスを呼んで

頂いて助かります

原因を特定ししっかり修理いたします

水温が上昇し続けたまま走行しているとエンジンに大ダメージを与えてしまいます。

このスカイラインのお客様は自動車の知識に明るい方でオーバーヒートする前にレッカーを手配していただけたので助かりました。

車両情報

  • 車名 ニッサン スカイライン 200GT-t
  • 型式 DBA-YV37
  • 初年度登録 平成27年2月

点検内容

先ず水温が上がりすぎると言う時に疑うべきところは次の点ではないでしょうか?

  • 漏れによる冷却水減少
  • ラジエーターファン故障
  • 冷却水循環不良
  • サーモスタット作動不良
  • 水温センサーもしくはメーターの不良による誤表示

以上を踏まえて点検していきます。

先ずクーラントの量は正常。

ラジエーター等漏れなし。

そこでサーモスタットは作動しているのか点検します。

YV37スカイライン

診断機をつなぎ暖気しデータをの水温をチェックしながらサーモの開弁を点検します。

YV37のサーモ開弁温度である95度を過ぎてもインレットホースは冷たいままです。

先に電動ファンが回ってしまっています。

これはサーモの異常は間違いないようです。

しかし、それだけが原因とは思えません。

サーモが完全に開いてからも水温の上昇が止まらない!

サービスマニュアルを見るとこのYV37スカイラインの冷却システムは普通ではありません!

念のためウォーターポンプの概要とイラストを見てみる

何だこれは?

ウォーターポンプにも開弁装置が付いているだと⁉

イラストの④のボールロータリーバルブを②のダイアフラムで開閉し冷却水の流れを制御しているようです。

これサーモスタットいらないのでは…。

このバルブの開弁条件は?

以下の条件が全て成立するとECMは冷機時始動制御として、クーラントポンプの作動を停止する
  • 冷却水温:85°C未満
  • 過給気温度:限界しきい値以下
  • エンジン回転数:4,000 rpm以下
  • A/Cオートアンプからヒータ要求なし

この条件から外れた際に通路が解放されるようです。

ボールロータリーバルブを動かしてみる。

YV37スカイラインターボ

画像奥側のダイアフラムがバルブを作動させる装置です。

負圧をかけると作動音はしますがロッドが見えないので何とも言えない。

先ほどの条件から外れた時に負圧を解除しバルブを開放します。

となると、バキュームホースを外した状態だと冷却水通路は全開放となり、
水温は下がるはずです。

しかし、負圧を解除した状態でも水温の上昇は止まらない。

ウォーターポンプ内で何か起きているのは間違いない!

修理内容が確定されました。

修理内容

  • ウォーターポンプASSY
  • サーモスタット
  • ターボを取り外すのでガスケット類
  • インレットマニホールドガスケット類
  • スーパークーラント

交換手順

サーモスタット交換

エアクリーナーやダクトを取り外し。

YV37スカイラインターボ

インレットマニホールドを取り外すためにこのエアホースを外すのがすごく難しい💦

YV37スカイラインターボ

インマニも取り外すと。

YV37スカイラインターボ

サーモがみえました。

このパイプごとASSY交換になります。

かなり端折っていますが相当面倒です💦

ウォーターポンプ交換

続いてウォーターポンプ交換も交換していきます。

ターボ裏に隠れているため取り外すものがかなり多いです。

先ずエンジンコンピューターや邪魔になるステーを取り外します。

トルクスを多用しているので外車っぽいです。

YV37スカイラインターボ
YV37スカイラインターボ

遮熱板やパイプを取り外し。

下側に回りキャタリストケース取付ボルトを外し上側に引き出します。

YV37スカイラインターボ

まさかのターボとエキゾーストマニホールドが一体型!

このターボのパイプ類を分離しエキゾーストマニホールドごと取り出すと。

YV37スカイラインターボ

やっとウォーターポンプ交換までたどり着きました💦

ウォーターポンプを観察してみる

ウォーターポンプ大きいですね。

YV37スカイラインウォーターポンプ

死角になっており見えませんでしたが、水漏れを起こしていたようです。

YV37スカイラインウォーターポンプ

ダイアフラムに負圧をかけるとロッドが動くのですがクーラントの塊がじゃまして全開放の位置まで戻ることが出来なくなってました。

まとめ

今回の故障診断なのですが、システムを知っていれば直ぐ診断が終わったはずです。

先入観に捕らわれ非常に時間がかかってしまいました。

普段の整備でこの状況だとサーモの交換で終わらせてしまうことが多いと思います。

が、このYV37スカイラインのように特殊な装置を備えている自動車もあります。

冷却システムの整備マニュアルを見ることなど中々ないと思いますが、故障診断を正確に行う為に

システムを理解する為に、整備書を読む必要性を痛感した事例でした。

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