こんにちは。うどん整備士です。
長年いろいろな仕事現場で使用されてきた日産バネット。
マツダボンゴのOEMとして有名ですね。
生産終了となり今は日産はNV200バネットが販売され、
マツダはトヨタハイエースがOEMでボンゴとして販売されています。
しかしまだまだマツダのボンゴ(バネット)は現役バリバリで走ってます。
今回はそんなボンゴ、バネットのブロアモーター故障について解説します。
お客様来店理由
今回来店されたエアコンが効かないと言うお客様のバネット。
走行中エアコンの風が出たり止まったりして暑くてたまらないということでお預かりすることとなりました。
エアコンの風が出でいる時はガガガっと異音も聞こえるそうです。
これだけ聞くとブロアモーターで間違いなさそうですね。
車両情報
今回の車両はバネットなのですが、ここからはボンゴで統一して説明します。
点検内容
まずSK22ボンゴのブロアモーターなのですが、運転席足元左の奥の奥、この画像赤丸の位置にあります。
カメラが入らずピンボケしてます💦

風が出ない時にエクステンションバーでコツンと突いて見ると、動き出してガーガーと異音を発生させています。
ブロアモーター交換で確定ですね。
しかしこのブロアモーターどうあがいてもヒーターユニットをずらさなければ取り出せません。
標準時間工数は1時間30分とあります。
マジですか!
3~4時間程度はかかりそうですが…。
スズキのエバポレーター交換のように2~3回やってみれば簡単な作業なのでしょう。
修理内容
交換する部品はこれだけです。
交換手順
まずグローブボックスとウォッシャータンクを外しておきます。
このボンゴナビが固定されてなかったのでナビをはずしました💦

エアコンパネルは外さなくてもワイヤー外せばダッシュボード降りることは後で気づきました…。
この手にもっている工具はマツダの純正オーディオとエアコンパネルを外すための工具です。

ヒューエルリッドのワイヤーはボルト二本。

ブレーキフルードタンクも分離します。

スピーカーとダッシュボードを固定しているボルト。助手席側とセンターにも固定ボルトがあります。

メーターを外し…。

メーター裏にもダッシュボード固定ボルトがあります。

運転席足元左の白いカプラー、その上黒のカプラー、助手席足元右の白いカプラーの三つがフロアの配線とダッシュボードの配線を繋いでいるカプラーです。
これを外せばダッシュボードとフロアの配線を切り離すことが出来ます。
意外と親切な設計ですね♪



後は、ステアリングコラムを分離し倒してダッシュボード左右の固定ボルトを外せばダッシュボードが取り出せます。

ここまで手探りでやっていたので1.5時間。
慣れると簡単そうです。

ヒーターユニットを結構ずらさなければブロアモーターは出てこないので、
外気導入ユニットを外しクーリングユニットの固定ナットを外しておきます。

ヒーターユニットの右角を持ち、画像の矢印方向に傾ければブロアモーターが取り出せます。
この時ヒーターパイプ、エアコンパイプに無理な力が掛からないよう注意します。

外したモーターと古いモーター。
対策品なのでしょうか、ファンの形状が変更されてますね。

モーター交換し元通り組付けて終了完了です。
ブロアファンは止まることなく静かに回るようになりました。
今回役に立った工具
オーディオや内張を外すのにプラスチック製のリムーバーを使っている方が多いと思います。
しかし、プラスチックリムーバーは厚みがあり隙間に入らないことも多いです。
このリムーバーセットは金属製なので、丈夫で折れにくい、耐久性に優れます。プラスチックの製品より薄くて、簡単に隙間に差し込み、作業がやりやすいです。
カーオーディオ リムーバーツール 車 オーディオ 交換 工具 セット 内張りはがし ラジオ 取り外し
私は、プラスチックリムーバーより傷をつけることが無いように感じます。

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