事故の時オフセット衝突により左前のヘッドライト付近を破損したセレナが入庫して来た。板金部門による板金が終わり診断機によるデータのチェックをしてみると左前ABSセンサーが反応していないことが分かった。センサーを左右入れ替えて見ても反応がないことから事故によるハーネス断線を疑って見る。ABSアクチュエーターからセンサーまでの配線の導通を点検してみると導通がない。
なのでパッと見た感じダメージは無さそうだが衝撃を受けたであろう左ヘッドライト裏のハーネスを剥がして見ることにした。
するとハーネスをまとめていたケブラー繊維のような物にはダメージはなかったがやはり内部はこのように断線していた。
断線している配線を繋ぎ直すのが手っ取り早いのだが押し込まれ引っ張られたことを考えるとここだけの断線ですまない恐れがあるのでここ後々のことを考えてハーネス交換することになった。
見た目のダメージに騙されず診断することが大事だと改めて感じた事例であった。
正直やりたいはないがそうそうやる機会がない作業だからどのような楽しみでもある。
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