どうも、うどん整備士です。
今日も整備日記を書いていきたいと思います。
今回はキャリーのリアハブベアリングの交換方法を解説します。
キャリーなどのアクスル式のリアハブベアリングの交換って皆さんどうやってますか?
私はガスで焼いちゃいます💦
車両情報
軽トラックのターボって非常に魅力的でですよね。
このキャリーターボ。
ほんの1年半程度しか販売されなかった超レアな車です。
運転してみるとその加速に笑ってしまうこと間違いなし!
今回のキャリーは走行中にゴロゴロと異音がするとのことで入庫しました。
リアハブのオイル漏れはかなり危険‼
ドラムを外してみると
リアアクスルシャフトの付け根の部分よりデフオイルがにじんでます。
このオイル漏れを放置しておくとブレーキシューやドラムに焼き付き、ブレーキがロックし非常に危険な故障になります。
このキャリーは左右ともハブをゆするとガタガタです。
異音の原因はリアハブベアリングにあるようですね。
修理内容
左右交換するとこれだけの部品が必要ですね。
交換手順
それでは、交換していきましょう。
まず、リアブレーキシューとホイールシリンダー、サイドブレーキワイヤーを取り外しておきます。
そして、バックプレート裏側のナット4つを外します。
スライドハンマーをハブボルトにセットし引き出します。
kスライドハンマーをハブボルトにセットし引き出します。
この時に、ナットを傷めるのでスライドハンマー用に要らないホイールナットを用意しておきます。
こんな感じ!
スライドハンマーで引き出すと…。
シャフトが出てきました。
このベアリングとベアリングを抑えているリテーナがマジで外れません。
スズキからSSTも出ていますがはっきり言って役に立ちません。(笑)
リテーナーをサンダーで削り飛ばすのが定番ですが、時間がかかるので…。
私は、ガスでベアリングアウターを焼き切り、リテーナーをある程度溶かします。
あんまり溶かすとシャフトにダメージをあたえるので短時間で焼き、
ハンマーで叩くとすんなり抜けます。
残ったインナーレースも少し切り目を入れて、タガネを打ち込むとパカッと割れます。
ABS付車輛の場合ガスを使うとリングがダメなってしまうので注意!
新品のベアリングをプレスで組付けます。
バックプレートの表裏を間違えるとやり直しになるので気を付けます。
新人の頃、初めてやった時に間違えてえらい目に合いました💦
リテーナーもプレスで組みます。
アクスルのオイルシールを打ち換えて。
液体ガスケットを塗りまして。
元に組付ければ完了です。
反対側も同様に交換します。
今回の作業のお勧め工具
このハブに取り付けるためのスライドハンマーアタッチメントは非常に使い勝手がいいです。
固着したドラムやフロントハブに最適です。
アタッチメントの種類が多いものがいいですね。
最近はいろいろな工具がアマゾンで売っていて見ているだけでも楽しいですね。
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